2012年11月17日土曜日

約束

おはようございます、momoです。





たぶん、男の子。


生まれてくるのは
来年の夏至の近く。





初めての診察のあと

なんの根拠もなく
そんなふうに確信しました。





こう言ってはなんですが

私はわりかしカンのいいほうなので
こういう直感はめったにはずれることがありません。



だから、少しも心配なんかしていなかった。





たったひとつ
小さな気がかりだったのは


途中
突然
ふっと

赤ちゃんとのつながりというか

うまく言えないけれど
かすかな「通信」みたいなものが

消えてしまったこと。



けれども
心配な徴候は

何ひとつなかったから


不安なんか全然なかった。




緊急の対応で
診察の時間が遅れ

待合室で
3時間も
待ちくたびれながら


これじゃやっぱり午後の仕事に間に合わないな
お昼、どうしようかなー
診察が終わったらついでに役所に妊娠届けを出してきちゃおう


…なんて、のんきに思ってた。





診察台にあがって

先生の様子がただならぬのを見て
はじめて心臓がつめたくなった。




…それからあとのことは
もう、何がなんだかよくわからない。






たぶん
この子は

私のところにちゃんと
生まれてきてくれるつもりだったんだろう

…という気がする。


タイミングがあまりにも完璧だったもの(笑)



でも
きっと

何か思いもよらぬ変更があって
急に帰らなくちゃならなくなった。


なんだか今はそんなふうに思えてしかたがない。






もし

途中で流産の徴候が
少しでもみられたら

私はきっと
気も狂わんばかりに心配して
苦しんだに違いないけれど


そんな様子は少しもなかったから

不安なんか全然感じずに
その間ずっとしあわせでいられた。




流産がわかったとき

それが
あまりにも突然だったから

悲しくて悲しくて
たまらなかったけれど

同時に
あまりにも突然すぎて

何がなんだかわからなかった。




病院が何より心底苦手で
痛いのも苦しいのも大嫌いな私は

「もし何かで手術なんてことになったら
そのショックだけでショック死するかも(笑)」

なんて
よく冗談を言っていたけれど



赤ちゃんのことで
悲しくて
あたまがいっぱいで


手術の恐怖、
なんて

いよいよ
手術台にあがるときまで
しみじみかえりみている余裕なんてなかった(笑)




泣き泣き
手術台にあがって

「それでは麻酔をかけますよ」

と先生が言い終わるか
終わらないかのうちに

びっくりするほど麻酔はきいて

意識は完全ブラックアウト(笑)




自分に何が起きているか

少しもわからないうちに

気がついたら
もう
病室のベッドの上で

ダンナさんが心配そうに見ている顔が見えた。




手術後

痛み止めの薬をたくさんもらったけれど

出血と熱が
続いているだけで

直後から
痛みはこれっぽっちもない。






何かの都合で
急に帰らなくちゃならなくなった赤ちゃんが



私に
最小限のダメージですむように

私が
なるべく傷つかないですむように



いろいろ気を遣って
段取りしてくれたように思えてならない。





手術が終わって

とにかく気になったのは

赤ちゃんを供養してあげたい

ただ、それだけ。



泣き泣き
いろいろネットで調べながら

なんだか
赤ちゃんが苦笑しているように思えてならなかった。





たぶん。

この子は
行き惑って泣いているような子ではない(笑)






「急に予定がかわって
来られなくなってしまって
ごめんね
泣かないでね」

って
行ってしまっただけだ。




むしろ

傷ついて
つらくて
泣いて
たいへんで
かわいそうなのは私のほう(笑)




だったら
自分の気が済むようにしよう。




そう思って

前から気になっていた人に
天使の絵をオーダーすることにした。


少し
時間がかかって

来年になってしまうみたいだけれど


その絵がきたら


1枚だけ
手元に残された

エコー写真を
うしろに入れて

いつも見えるところに飾っておこう。



そんなふうに思っている。





なんだか

時間の感覚も
あやふやになっていたけれど

気がついたら
もう

あの日から1週間近く経ってるんだ…




ダンナさんをはじめ

たくさんの人が
心配して
あたたかく手をさしのべてくれて
支えてくれて

なんと感謝していいかわからない。


ほんとうにありがとう .*:・'゜☆。.:*:・




来週からは

しゃんとして
仕事に戻ろうと思う。



いつまでも
馬鹿みたいに
泣いてばかりいたら

きっとあの子に笑われるから。

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