2013年4月26日金曜日

私信

○○○さま、こんばんは。
○○です。
無事に○○○○を受けとりました。
ありがとうございました .*:・'゜☆。.:*:・

 

突然こんな話をしていいのかわからないのですが…

 

個人的な話になるのですが、
実は私は去年結婚9年目にして初めて妊娠しました。
まわりの祝福を受け、
自分でも驚くほどのしあわせを噛み締めていたのもつかの間、
何の前触れもなくたった2ヶ月で流産してしまいました。
そして…そのすぐあとに親友の妊娠が発覚しました。

複雑な家庭で育った彼女は、
家族や子どもを持つことを重荷と感じていたようです。
長くお付き合いをしていた彼がいるにもかかわらず、
ずっと結婚をしぶり、結婚後も「子どもなんかいらない」が口癖でした。

そんな彼女の婦人系の病気がここ数年とても重くなり、
この際妊娠すること自体が治療としての意味を持ちうること、
ご主人の方が子どもを持つことに未練があることなどから
「まあチャレンジするだけしてみるわ」と言い出してから、
ほんの数ヶ月後のことでした。

流産してしまって、毎日毎日泣いて泣いて
しばらくは仕事にも出ることができないほど苦しんでいた私を
いちばん近くで支えてくれたのは、
主人をのぞけばまちがいなく彼女でした。

 
なかなか認めることさえできなかったけれど、
私がそんな彼女に感じたのは
「おめでとう」ではなくて「許せない」だった。


私がいちばんつらかったまさにそのときに、
私のいちばん近くで支えていてくれながら、
素知らぬ顔でやすやすと子どもを授かった彼女。

 

せめてあと1ヶ月はやく、私の流産がわかる前だったなら。
あと2ヶ月、1ヶ月でもいい、もう少しだけ私の気持ちが落ち着いてからだったのなら。
そう思わずにいられませんでした。


 
誰がわるいわけではないことはよくわかっていたけれど、
彼女に対する理不尽な怒りをなかったことすることはどうしてもできなかった。
自分にとってまちがいなくいちばん近いところにいる、大切な彼女だからこそ。

お互い思っていることは全部伝えたと思う。
 

「もう会わなくてもいいかなと思ったんだ」
私がぽつりと言った言葉に、
気丈な彼女が手放しでぽろぽろ泣くのを初めてみました。

もう同じ場所には戻れないのを知りながら、
それでも何かあたらしい場所を築こうと悪戦苦闘してきたこの数ヶ月。
お互い、痛い思いをしながら。

 
小さくまるくなって
ちぢこまって
時をやり過ごし
さしのべられる手に噛みついたりもして
まるで手負いの獣みたいだったこの半年。

 

それでも
だんだんふつうに笑えるようになって
元気になって…

 
そして、だんだんめんどうになってきてしまったんです(笑)
苦しむことに。

 
そんなときに出会った○○○○は
なにか損なわれぬ自分を象徴しているような気がしました。

 

わりきれぬ思いもわだかまりも抱えながら
それでもしなやかに折れることなく
自分も彼女も今このときに私の元に来てくれたこの○○○○○も○○○さんとの出会いも
みな大切にしていきたいと思っています。

 

一方的に長い話をしてしまって、ほんとうにごめんなさい!
そして、個人的な話におつきあいくださってほんとうにありがとうございました。
どうぞお返事はお気遣いなく…

 
それではまた。

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